NTTコミュニケーションズが、Windows Live Messenger 2008を利用してパソコンから050から始まるIP電話に電話を掛けられるサービス「Windows Live Call by ドットフォン」を開始しました。インフラ系サービスは料金体系が複雑で、一見しただけではお得かどうかわからないので他サービスと比較。
NTTコミュニケーションズプレスリリースによると
「Windows Live Call by ドットフォン」は、(編中:中略)Windows Live Messenger 2008と一般加入電話、携帯電話、国際電話への通話がお得になるNTT Comの050IP電話サービス(ドットフォン)を組み合わせた、パソコンと電話の新たな統合型コミュニケーションを実現するサービスです。
プレスリリースなのに「by ドットフォン」と全角スペースが気持ち悪い件は置いておいて、NTT Com + MSNメッセンジャー・Skype・プロバイダ付属サービスのIP電話の内どれが最も安いか簡単な表にまとめてみました。
au one net(旧DION)はIP電話サービスであるKDDI-IP電話が標準で付いていて、月額フリーの相互接続プロバイダがかなりあることからIP電話が充実しているので、プロバイダ例として取り上げました。
サービス | Windows Live Call by ドットフォン | Skype | KDDI-IP |
---|---|---|---|
月額利用料金 | 420円(2008年12月までは210円) | 無料 | プロバイダ料金に含まれる |
一般加入電話(固定電話) | 8.4円/3分(2.8円/分) | 3.059円/分 | 8.4円/3分(2.8円/分) |
携帯電話 | 16.8円/分 | 20.125円/分 | 16.8円/分(au, ツーカー向けは16.275円/分) |
VoIP電話(050から始まるIPフォン) | 8.4円/3分(2.8円/分)、ただしOCNドットフォン提携プロバイダへは無料 | 20.125円/分 | 8.4円/3分(2.8円/分)、ただしKDDI-IP電話提携プロバイダへは無料 |
※それぞれの公式サイトを元にまとめました。NTT Com, Skype, KDD-IP
(2008/01/24追記:ここで取り上げているのは発信の場合のみです)
この表から考えると、Windows Live Call by ドットフォンは「プロバイダが提供するIP電話がないがIP電話を使いたい」や「自分のプロバイダはOCNドットフォン提携プロバイダではないが、OCNドットフォン提携プロバイダのIP電話に頻繁に掛ける」という場合はいいかも。
read NTTコミュニケーションズ
2008/01/24追記:
Windows Live Call by ドットフォンは「着信は転送か留守電のみ」という点に言及していないというご指摘があり、追記。
Impress Watchの記事によると
一方、050番号によるメッセンジャー上での着信は現時点で行なえず、別途「転送・留守番サービス」を契約して着信先の電話番号設定などを行なう必要がある。
この点見落としていました。すみません。
料金はWindows Live Call by ドットフォンサービスが210円、転送・留守番でんわサービスが210円(ただし2008年12月利用分までは無料)。
発信だけではなく着信を行う場合はこの点も考慮する必要があると思います。